アイ・アム・レジェンド

別に見に行ったわけではない。
正月休みの最後の日、何処にも行かず
誰とも会わず、誰とも話さず過ごした。

この映画って、世界中で一人になるんだっけ？
人間は一人で生きられるのかと考えてみた。

無理

誰が、電気を作るんだ？
誰が、食べ物を作るんだ？
誰が、食べ物を運んでくるんだ？
誰が、テレビを放送するんだ？
誰が、上水・下水を動かしてくれるんだ？

とてもじゃない、一人でなんてけして生きてはいけない。
私一人無人島で暮らすなんて無理だ。

もう一人、もう一人存在してくれれば生きていけるんだろうな。きっと。
それはたぶん同性ではダメなんだろう。
女と女では、子孫を繁栄できない。
耄碌爺でも絶対男じゃないとダメなんだろう。

誰かを選べるなら、迷うことなく君を選ぶだろう。
まぁ、君が選ぶのは私ではないだろうけど。

そして、自分はなんの為に生きているんだろうと考えた。
誰かの役に立つ仕事なんて、してはいないのではないか。
あの人の為になることを、何一つやってはいないのではないだろうか。
自分の存在価値が見えなくなった。
きっと、何もかも嫌になって自害する人がいるんだろうな。
認知症の爺さんを残して、婆さん娘孫が最近奈良で亡くなった。
他人事ではないよね。ほんと。
私が６０、７０を過ぎる頃誰も回りに居ないだろう。
どうやって生きればいいのか。
長生きなんか、やっぱするもんじゃないよ。
己の面倒、己で見れなくなったら終わりだ。
自害はしないけれど、それなりに終われるよう生きよう。
ずっと学生の頃からの考え、
頭を丸め神につかえる。尼になるのだ。
どうやらこのまま生きれば現実になるのはそう遠くないだろう。
こんなことを１５年も前から考えているのだから、
私は少し変わってる。
いや、だいぶん変わっている。
仕方ない、それもまた運命（さだめ）だ。

そんな事を考えて一日を過ごした。